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近況など

明日から師走ですって…。
時の過行く速さに驚愕しつつ、気持ちは焦るけれど行動が伴なってゆきません。
年末年始は雑用も多くて落ち着かない。
それでも制作作業は先へ先へと進めないといけないのですが。
これがなんとも。一歩進んで二歩下がる的な繰り返しで、情けない…。
でも納得いかないものを目をつぶる訳にもいかないのですよね。

来年の展示予定もぽつぽつと決まって、とにかく黙々と頑張らねばなりません。
でも目標があるから日々過ごしていける、ありがたいことだと思います。
作者は提示できる作品がすべて。
その時その時で自分の精いっぱいを。
迷ったり悩んだりして、結局は幾度もそう自分に言いきかせる毎日です。
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…もしかしたら、この子、ぽつんとお見せする機会があるかも…。

つくづく、私はこなせることのキャパシティが小さいなあと感じます。
やれることを、きちんとやっていこう…。





# by seikopuppe | 2017-11-30 10:58 | 雑記 | Comments(2)

秋雨

10月らしからぬ雨続き。
気温はジェットコースターなみに
上がったり下がったり…。
9月の渡欧のせいで、
一層自分の中の季節感が混乱状態気味。

雨ばかりは嫌だけど、
少し肌寒いくらいは構わない。
外出や活動するにもだいぶ楽で
助かります。
空気が冷たくなると、
かえって気持ちには
暖かみが宿るような気がする。
家々の窓辺の灯りや
器を通して感じる温かさ。
風景やささやかな出来事を通しても
心にほんのりとぬくもりが生まれる。
こんな季節がとても愛おしい。
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最近のヘビーローテーション。
渡欧の際に偶然知った
クラシックアコーディオンの響きに
すっかり魅せられてしまいました。
人に抱えられて鳴る音の、
素朴でありながら深い音色が
とてもとても美しくて。
今の自分の心持ちに
ぴったり寄り添ってくれる。
暫く繰り返し流し続けそう。




# by seikopuppe | 2017-10-17 15:11 | 雑記 | Comments(0)

旅の忘備録その3

ベルリンからの日帰り旅、もう1箇所はヴィッテンベルクへ。
宗教改革で有名なマルティン・ルターや画家のルーカス・クラナッハの活躍した街。
前日行ったライプツィヒと比べると、こじんまりとした静かな街でした。
でもそれは如何にもドイツらしいところとも言えるのかもしれません。
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これが「95ヵ条の論題」を掲げた教会の扉だそうです。
ここから宗教改革の波が広がっていったんですね。
キリスト教徒の少ない日本においては、どうもこの手の話は実感を伴いにくいですが…。
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今年がルターの「95ヵ条」からちょうど500年の記念にあたり、
街を挙げて色んな催しが行われているようでした。
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広場に設置されていた、なが~いテーブルと95の椅子。
これもイベントのひとつだったようで、一種のインスタレーション。
正に訪れた日の晩には、ここでパフォーマンスが上演される予定だったのでした。
出来ることなら観てみたかったな…。
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クラナッハに関係する博物館や施設もありました。
日曜日だったので、覗いてみたかった印刷工房はお休み。
日曜にはしっかり休むドイツでは、
ごく一部を除いて本当に営業しないので
観光する側にとっては少々不便なのが玉にキズです。

歳のせいか、大きなアクシデントではなくても
些細なトラブルがいくつかかさなると結構ダメージがきて
ストレスが溜まってしまうのを感じた旅でもありました。
でも小さくても心に残るいくつかのエピソードや光景が
自分の中に残る喜びは大事なことだと思っています。
記憶の抽斗にそっとしまって、
そしてまた折に触れて取り出してみたい。
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旅の〆のディナー(?)はベルリン名物のカレーソーセージ。
街角のパン屋さんのパンだったり、こんなファーストフードが
案外美味しかったりするものなんですよね。






# by seikopuppe | 2017-09-30 10:21 | | Comments(0)

旅の忘備録その2

晩夏/初秋の旅、ドイツ編。
日本を発つときは周囲はまだ残暑真っ盛りでしたが、
さすがにこちらはすっかり秋。
特に朝晩は気温が下がるので、
街ゆく人々の服装は薄手のコートやダウン、ストールのいで立ちです。

ポーランドからドイツはベルリンへ移動して、
まず最初にしたのはランドリーでの洗濯作業。
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ネットで探してランドリー近くの宿泊先を取ったという今回の次第。
ドイツでコインランドリーを使うのは初めての経験だったのですが
お店の方も親切で雰囲気もよく、無事にミッション完了。

その後はもうひとつ、自分に課していた目的を果たしに出かけました。
日本の方が営んでおられる文房具店「ソワレ」 さんへ。
本当にたまたま偶然にネットで知ったこちらのお店、
実は知人の方の知り合いだったということが出発直前に判明しました。
インターネットの効用か、色んな入り口から辿っていったら
いつの間にか繋がるということが度々あります。
ギャラリーとしても営業するセンスの良い店舗は
観光客より地元の住民が多く行き交う居心地よい雰囲気のエリアにありました。
お陰で界隈をのんびりと散策気分で歩く機会を得られてとても楽しかった。
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近所にあると教えて頂いて、今回すごく気に入ってしまった建物。
古い給水塔だったのを、今は住宅として利用されているのだそうです。
なんだか物語の舞台になりそうな趣です。
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ここはメトロから歩く途中で見つけたカフェ。
色んな種類のチーズケーキを置いています。

今回ベルリンへは二回目の旅でした。
前回主だった観光スポットには訪れていたので日帰りで近郊の街へも。

先ずは前回行けなかったライプツィヒへ。
想像していたよりずっと大きい活気のある街でした。
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バッハ博物館から縁の聖トーマス教会を臨んで。
全然詳しくはないけれど、バッハ好きなので感激でした。
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ゲヴァントハウスオーケストラの本拠地、エントランスホール。
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なんとも幸運なことに、この日聖トーマス教会合唱団の演奏があり
教会内で聴くことができたのです。(しかもたった2ユーロで!)
日本でゲヴァントハウスとトーマス教会合唱団のコンサートを何度か聴いたことがありましたが、
まさか彼らの地元でこんな機会に恵まれるとは想像していませんでした。

ライプツィヒではちょっと時間切れ気味。
他にも行ってみたかった所があったのですが断念。
またいつか再訪することが出来るかしら…?

長くなってしまったので、このあたりで一旦小休止。
後に続きます。




# by seikopuppe | 2017-09-29 10:03 | | Comments(0)

旅の忘備録その1

ふいに漂ってきた金木犀の薫りに、ああまたこの季節がきたのだとしみじみ…。
「忍」の文字如くの夏籠りから解かれて、旅をしてきました。
暑さ疲れや色々なモヤモヤを、少しは解消できるかしらとの期待を抱きながら
ポーランドとドイツへ。
ささやかな記録として、自分のためにここに置いておこうと思います。
まずはポーランド編。

ポーランドへは今回初めての訪問となりました。
首都ワルシャワと地方都市のルブリンという街へ。
ワルシャワは先の大戦で壊滅状態になったものを、
人々の努力と熱意で再生された旧市街が世界遺産となっています。
街自体はとても近代的でした。
旧共産圏時代の置き土産のクラシックなランドマーク建築も。
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旧市街の広場にある人魚像。お店の看板も面白いものがあちこちに。
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ショパンの心臓を納めた教会や、キュリー夫人の生家も訪ねました。

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教会のパイプオルガン演奏も聴く機会を得られて。
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ある日のランチ。駅近くのモダンなショッピングセンター、フードコートにて。
ポーランドではお惣菜の量り売り形式レストランがポピュラーです。
ずら~っと並んだビュッフェのような料理を自分で好きなだけ盛り付けて、
最後にレジで重さを量って会計します。テイクアウトも有り。
言葉の通じない旅行者には何ともありがたいシステム。
度々この形式のお店で食事にありつきました。

ポーランド東部にある街、ルブリンは学校が多くて学生の街でもあります。
ここにも古い町並みが残っていました。
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写真左の建物は有名なユダヤ料理のレストラン。
ルブリンはユダヤ系の住人が多く占める街でもあったそうです。
郊外にはナチスによるユダヤ人強制収容所跡が残っています。
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リノベーション中の建物にはこんな仮設の装飾が。
バカンスシーズン後のためか、
観たかった教会のどこもかしこも補修作業中だったのは少し残念。
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街のシンボルでもあるルブリン城内の礼拝堂内部。
古式な壁画がとても美しい。
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街の何でもないあちらこちらがフォトジェニック。
人形を持ってきてロケーション撮影したい気持ちにかられました。
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宿泊していたホステル近くのカフェ。
落ち着いた雰囲気の好いお店でした。
素敵なスポットを発見するのも旅の楽しみです。

ドイツのベルリン経由でポーランド入りしたためもありますが、
この国にはまだ移民は少ないんだなぁという印象。
お店のスタッフなどもたぶん地元のポーランド人だろうと思われる人がほとんど。
そして比較的英語もよく通じます。

ついつい人の顔だちなどを観察してしまうのですが、
やはりポーランド人らしい顔のつくり、みたいなのもあるのかなぁなどとも感じました。
ポーランド人というかスラヴ系の、という方があっているのかな。
これはもう勝手な思い込みですが、目もとのホリとか顔のバランスとか
どこか少し陰りのような、寂し気な気配を感じさせる気がする。
ゲルマン系のドイツ人とはまた違う。

馴染みのない難解な言語の国を旅する時の、
いつもの私なりの作法に従い、「ありがとう」だけは現地の言葉で。

Dziękuję !







# by seikopuppe | 2017-09-28 14:17 | | Comments(0)